こんにちは♪
ずぼらなハーブ魔女、小林久恵です。
どんだけブログをお休みしてたんだーって感じですよね。

さて、このところの日照りのせいか、
植物療法士としてのカウンセリングで最も多いお悩みは「不眠」です。
名古屋は昨晩から少し涼しくなり、エアコンからようやく離れられました。
が、とはいえまだ8月半ば。
暫く暑さは続くようです。

厚生労働省の調査によると、日本人の5人に1人は何らかの不眠に悩んでいるそうです。
また睡眠薬を利用している人の割合は20人に1人なのだとか。
数年前から薬局のレジ前あたりに鎮座ましている睡眠改善薬。
発売当初は処方箋なしで購入できると話題になりました。
販売した製薬会社は、発売前に1年間の売上推定額を推測しましたが、
発売してみると、なんとその推定額をたった1ヶ月で突破したそうです。
実はこれ、10年前の話なんです。
睡眠薬を利用している人は20人に1人どころではないかも知れませんね。

決して睡眠薬を否定するワケではないのですが、
(製薬会社を敵に回すほどの度胸も根性もありませんし・・・)
一度薬を使用すると、別の課題が生まれてしまいます。
それは、「いつ薬をやめるのか」です。
一生睡眠薬を飲み続けるワケにはいきませんよね。
もともと睡眠に関するトラブルについては、
非薬物療法を実践するのが適切だと思います。
これについては恐らく医師や看護師の方の賛同も得られると思います。

なぜなら「睡眠衛生教育」に関する海外のパンフレットを見ると、
健康づくりについての経験的な生活指針が多く記載されているからです。

アメリカで作成された「睡眠衛生指導のためのパンフレット」
Edinger,et al.,2010より一部抜粋

1.カフェインを含む食品や飲料を制限する
2.アルコール使用を制限する
3.適度な運動を習慣化する
4.寝室を静かで暗い状態にする
5.寝室の気温を快適な状態にする
6.就寝前に、チーズ、ミルク、ナッツなどを軽く食べる

*1カフェインは覚醒作用を示す。
*2アルコールは入眠を助けることもあるが、リスクも多い。
睡眠を悪化させ、回復感を低下させる。
*3午後遅い時間に適度な運動をすると夜間深い睡眠が得られる。
反対に就床直前の運動は入眠を妨げる。
*4騒音や薄暗い光でも睡眠を障害したり、睡眠を短縮する可能性がある。
*5一般に23.9度以上の気温は中途覚醒の原因になる。
暑い日はエアコンを用いて室温を適切に調節する。
*6空腹では眠りにつきにくい。
上記に挙げた食品は、体が睡眠時に産生する物質を含むため、
入眠を助ける可能性がある。

日本では厚生労働省が
健康日本21の中で、「睡眠指針」を策定しています。
現在は睡眠指針2014がHPに掲載されています。
興味のある方はぜひご一読ください。

サロンに来られるクライアントさんの表情を拝見していると、
一様に不安と疲労が伺えます。
それもそのはず、
どの方も1ヶ月前後眠れていないとのこと。
皆さんご自分なりに方法を見つける努力をしたり、
目にとまった改善方法を実践なさったそうです。
最近ではアロマが睡眠を改善することをご存知の方も多く、
「やってはみたものの・・・」
「市販本を読んだだけでは不安で」
と、経験談をお話くださいます。

植物療法士としてまずお聞きするのは「食生活」。
するとどうでしょう。
明らかなタンパク質不足という結果が多くみられます。

植物療法は健康の3本柱を基本として、
その上で植物を使っての睡眠環境改善のアドバイスを行いますが、
植物療法まで話を進めることができない方の多いことに驚きます。
これでは私の本職が発揮できない・・・

一般の方は栄養の知識が完全に不足しているように思います。

栄養指導を終えてやっとこさ植物療法でのアドバイス。
入浴法、寝室周辺での植物の利用法、ストレス解消法。。。

質の高い睡眠は、生活習慣病の予防に繋がります。

不眠の影にストレスと悪しき生活習慣あり。

さて皆さんは自分なりのストレス解消法、いくつ持っていますか?
引き出しは多ければ多いほど安心ですよね。