私の両親は九州の離島で生まれ育った。
島の人たちは身近な薬草で健康管理をする生活だったという。
両親も同様に
親から草のことを習ったそうだ。
特に母は
「食べられる草」「効く草」というように
植物を分類して教わっていたらしい。
そんな母に育てられた私は
小さい頃から
苦いもの、臭いものに慣れっこだった。
特に体調が悪いときなどは
苦いものが「美味しい」と感じたことさえあった。
私のような幼少時代を過ごした子どもは
同級生にはいなかった。
父がそのまま離島生活を送っていたならまだしも
仕事の都合で都会(ほぼ?)に引っ越してきたからだ。
自宅の裏庭には
ドクダミ
ヨモギ
ツワブキ
アシタバ
ウラジロ
ウシハコベ
門の横には
ツバキ
玄関までのアプローチに
ユキノシタ
ワレモコウ・・・今も記憶にあるのはそれくらい。
母はそれらを
家族に習った記憶を辿りながら使い続けていた。
母の両親(私の祖父と祖母)は
母が二十歳になる前に亡くなっている。
そのため
記憶を辿るしか方法は無かったのだろう。
母の記憶の信憑性は定かではないが
私は間違いなく
子どもの頃から母の使う薬草で癒されてきたのだ。
これから少しずつ
私も母から、そして自ら学んだハーブの魅力をお伝えしていこうと思う。
このコラムのタイトルは
「ハーブティーからはじめましょう」
いつまで続けられるかはわかりません。
どうぞお付き合いのほど
よろしくおねがいします。 ハーブ魔女
