こんばんは♪
さて、今日は「NASH」のお話をひとつ。
NASHとは非アルコール性脂肪肝炎の英略です。
これが最近増えているのだとか。
肝臓病といえばお酒を飲む人かウイルス性肝炎の人の病気だと思ったら大間違い。
お酒を全く飲まない人でも脂肪肝から肝炎、そして肝硬変となり命を落とす危険があるのだとか。
これをNASHといいます。
NASHの原因は過食と運動不足。つまり立派な生活習慣病です。
脂肪肝というのは、肝臓の細胞内に脂肪が溜まっている状態をいいます。
細胞の周りではなく、「細胞内」なんです。
細胞内に脂肪が溜まると、脂肪が細胞の核を押し出し、細胞自体が壊れてしまいます。
すると肝臓は炎症を起こします。これが肝炎です。
つまり肝炎は肝臓の細胞がどんどん死んでいっている状態をいいます。
やがて肝臓全体が硬くなり、肝硬変に。
肝硬変になってしまうと、肝臓は本来の機能を果たすことができません。
分り易くするためにお肉を例にしますと・・・
健康な人の肝臓は生肉のように柔らかいのだそうですが、
肝硬変の人の肝臓は黒こげになったステーキ肉のように硬くなっているそうです。
今まではこのような症状はアルコールか肝炎ウイルスが引き起こすものだと思われていました。
しかし、最近になってその原因に過食と運動不足もあることがわかりました。
産後、急激に太った人、夜食の習慣がある人、朝食抜きの人はNASHのリスクが高くなります。
体重を気にしてお肉を食べないという人も要注意。
たんぱく質が不足すると筋肉量が低下し、
エネルギーを消費する力が弱くなります。
そのためリバウンドしたときに以前より肝臓に脂肪がつき易くなるのです。
中性脂肪がエネルギーとして使われるためには、たんぱく質と結びついて
血液中に流れるメカニズムになっています。
そのためたんぱく質が不足すると肝臓から
脂肪を運び出せなくなり蓄積した状態、つまり脂肪肝に。
脂肪肝は体重の5~7%を落とせば改善されるといわれます。
健康診断で「脂肪肝」と指摘されたら、放置するのではなく、
栄養指導と日常的な運動の習慣をつけてくださいね。
極端な体重の減少や増加を避け、少しずつウエイトコントロールし、
それを維持していくことが大切です。
参考までに・・・
摂取した脂肪が蓄積されやすいのは肝臓、内臓脂肪、皮下脂肪の順。
エネルギーとして消費するときは内臓脂肪、肝臓、皮下脂肪の順で減っていくそうですよ。
正しい生活習慣病の知識を身につけ、予防することも大切だと思います。
更年期以降の女性は内臓脂肪がつきやすくなります。
くれぐれもご注意を!!! 脂肪蓄積注意報発令中!!!