ここ最近・・・
フィトケミカルズの有用性を至る所で耳にする。
メディカルハーブはもちろんのこと、
アロマ、野菜ソムリエ・・・そしてローフード。
フィトケミカルズとはとても範囲の広い言葉。
場合によってはビタミンやミネラルも含まれる場合が。
今回はフィトケミカルズのうちの「抗酸化物質」について調べてみた。
ガンなど生活習慣病の原因となる”活性酸素”を除去するもので、
巷では「アンチエイジング効果」として人気の物質だ。
抗酸化物質はどんな方法でも抽出できるものなのか?
調べていて大変なことが判明!
それは・・・
「生の野菜を摂取しても抗酸化物質は摂れない」
ということだ。
これは、抗酸化物質のうちのフラボノイドについての記述。
フラボノイドなどの抗酸化物質は、
植物の細胞壁の中に存在する。
つまり、
細胞壁を壊さないと抗酸化物質は出てこれないのだ。
抗酸化成分の抽出実験によると、
「生野菜からはほとんど検出されず、
95~100℃の熱水で5分間煮ることで
はじめて細胞が壊れて、
その成分の80%以上が上清(汁)中に抽出される」
そして・・・
「生に比べて煮汁やスープには、
有用成分が数倍から100倍以上も溶け出している」
との結果が!!!
これはとても興味深い。
生野菜は植物の持つ酵素や、熱で壊れやすいビタミンなどを摂取する目的で食するには都合がいいが、
抗酸化物質の摂取には都合のわるいものだということがわかった。
つまり野菜は、
生と加熱したものをバランスよく上手に摂ることが必要だということを改めて思い知った結果となった。
でもこれは同時に、
ハーブティーを否定する結果になるのでは?
そういえば、フランスの有名な植物療法の先生の本にも、
「decoctionでなければ意味がない」みたいなことが書かれてたっけ。
これからハーブティーは花や葉であろうともdecoctionだぁ!