今日はストレス関連情報の第2弾、
「ストレスと性差について」をお届けします。
2010年、厚生労働省が12歳以上を対象に
行った調査によると
「日常生活での悩みやストレスがある」と
答えた人は46.5%、
「ない」と答えた人は42.6%。
(不詳10.9%)
ライフステージごとにストレスの原因は分かれるものの、
どの年齢でも男性より女性の方が
ストレスを感じている割合が多い。
先ほどの「ストレスがある」と回答した人を
男女別に表すと、
男性は42.4%、女性50.3%。
女性の約半分はストレスを感じていると回答した。
年齢別に見ると40代女性がもっとも多く、60.6%。
更年期障害の症状が悪化するのも無理はない。
これだけの男女差がでる理由は、
男女でストレスの感じ方に違いがあることによるらしい。
ストレスを受けると、
自律神経系の交感神経が優位になること周知の事実。
交感神経は「逃走と闘争」の神経といわれている。
しかし、女性はこれとは別の反応をしていることがわかった。
10年ほど前、
カリフォルニア大学のテイラー教授が、
女性のストレス反応と
「世話と友情」名づけた。
理由はこうである。
男女ではストレスを受けたときに分泌されるホルモンが異なるという。
女性がストレスを感じた場合、
オキシトシンの分泌が見られるという。
オキシトシンとは下垂体後葉から分泌され、
(ハーバルセラピストP72参照)
通常は妊娠後期から授乳期間中に分泌されるホルモンのことで、
別名「子育てホルモン」と言われているものだ。
オキシトシンの分泌を高めることで、
女性はストレスを緩和しているらしい。
ということは、
男性がストレスを感じたときは
テストステロンの分泌がみられるということなのか・・・?
ストレス時に分泌されるホルモンで有名なのは
「糖質コルチコイド」
恐らく女性の場合は糖質コルチコイドとオキシトシンの両方で
ストレスから脳や心、そして体を守っているのだろう。
男性がストレスを感じると闘争&逃走現象、
女性がストレスを感じると世話と友情現象?
ちなみにオキシトシンが分泌されている間は
女性の体はは妊娠しにくいようになっている。
乳飲み子抱えてすぐ妊娠しては大変だもんね。
つまり女性はストレスを抱えていると妊娠しにくいということです。
赤ちゃんを望んでいる方は、
ストレスコーピングを学び、
ストレスを溜めない生活を心がけましょう。
追記:
ドイツの大学の研究発表によると
男性の鼻からオキシトシンを吸入させると
他人への共感性が高まり、優しくなったらしい。
頭の固いおじさんのために
オキシトシンの吸入器が販売されるといいね。
ホルモンだがら無理かぁ。