このところ
さまざまな分野の専門家たちが
こぞって「腸」を取り上げている。

栄養学者、医師、生化学者・・・
そう、
「快腸」こそが健康の基本。

メディカルハーブ講座でお話している、
植物化学成分を体内に吸収するのも「腸」。
人体に有用とされているハーブですが、
「配糖体」とついている成分は、
化学成分と糖の部分を腸内細菌が2分し、
体内へと入ってくる。

・・・ということは?
腸内環境が悪い人は、
せっせとフラボノイド配糖体を摂取しても、
その恩恵に預かっていないかも・・・?

どうやらイソフラボン類もその類らしい。
40代から女性ホルモンの減少を実感している人は、
「干からびないように」と、
納豆をはじめ、大豆加工食品を努めて摂取しているであろう。
しかし・・・
残念なことに、腸内環境が健全でない方は、
フィトエストロゲン様作用が期待できないらしい。
お肌のちりめんシワ、深いシワ、
骨粗鬆症・・・などの予防に
せっかく摂取した大豆加工食品を最大限に活かすために
まずやっていただきたいことは、
目指せ「快便」!です。

便秘の方は・・・残念・・・。

アンドルー・ワイル博士は正しい。
博士は「癒す心、治る力」という著書で、
現代人の間違った習慣について指摘している。

「現代人は治癒を邪魔しているものを改善することよりも、
邪魔しているものはそのままにして、
治癒力を上げることばかり考えている。
これは順番が違うし、効果が悪いやり方だ」と。

私も含めて、
「○○が体に良い」と聞くと、
その食材に飛びつき、
悪い習慣には目を止めない。
そんな行動を改める方が先だということですね。

ハーブティーを飲む、
過食は控える、
ストレスを溜めない・・・
などのアドバイスをしてきた私だが、
その前に
野菜をたくさん食べることを力説せねば。
せっかくハーブティーを飲んでも、
その恩恵に預かれないのでは意味がない。

貴女が残念なタイプなのか
恩恵に預かれているタイプなのかは、
ご自身がよくご存知のはず。
「便は嘘をつかない」から。
便所は「体の便りを受取るところ」。

貴女は毎日トイレでお便りを受け取っていますか?