今日の書き込みは長いよ~
頭が痛いとき、イライラしているときには
どうぞ読まないでください。
今回、
カネボウ、リサージ、エキップが自主回収した商品には
ある共通の美白成分が使われていました。
それが
「ロドデノール」
化学名を
4-ヒドロキシフェニル-2ブタノールといいます。
略して「4-HPB」
参考:http://www.togetter.com
白樺やメグスリノキから得ることができる成分です。
白樺 参考:カゴアミドリ通信さん
メグスリノキ 参考:京都の植久造園さん
作用:
チロシナーゼ活性阻害作用
チロシナーゼ酵素分解促進作用
メラニンには
黒~茶褐色を示す「ユウメラニン」と
淡褐色~淡黄色を示す「フェオメラニン」がありますが、
私たち女性の大敵である”シミ”は
「ユウメラニン」の関与が高いとされています。
ロドデノールには
ユウメラニンを著しく減少させる働きがあり、
メラノサイト内で複数の作用に関与し、
ユウメラニンだけでなく
メラニン全体量を減少させるというもの。
理解できたかできてないか定かでない方のために
シミの原因であるメラニンについておさらいします。
メラニンは天然のサンスクリーンで、
皮膚表皮の基底部に存在する
基底層のメラノサイト(メラニン細胞ともいう)で
作られます。
メラニンのお陰で、
皮膚の本体ともいえる
真皮を紫外線の害から守ってもらっています。
しかし、これがターンオーバーとともに
皮膚の角質層に押し上げられて
私たちを悩ませる「シミ」となってしまうわけです。
通常、
メラニン代謝が正常に行われていれば、
表皮に近づいてくるにつれて拡散し、
ターンオーバーによって排泄されるか、
マクロファージによって消失します。
しかし
新陳代謝の乱れや低下によって
局部的に色素が沈着したままとなって
いや~なシミになるのです。
メラニンはチロシンという物質から作られます。
メラニンはチロシンを酸化させる酵素、
チロシナーゼの働きによって作られます
チロシン → → → メラニン
(チロシナーゼ)
今問題になっているロドデノールの作用に
このチロシナーゼ活性を阻害することと、
チロシナーゼを分解促進、つまり
チロシナーゼの量を減らす働きがあるということなのです。
問題になってしまった、
つまり「白斑」ができたということは
この活性が強かったということなのでしょう。
ロドデノールに対する反応は、
肌質によっても異なることが考えられるので、
同じ製品を使用していても
白斑トラブルを起こさない人もいると思います。
検証は今も続いているようですので、
素人の私が口を出すことでもありませんが、
恐らく今回トラブルが出た人は、
「乾燥肌」の人ではないかと。
有効成分の浸透性がまばらに起こったことで
白斑となったとも考えられるということです。
薬事法第2条第3項に
「化粧品とは、ひとの身体を清潔にし、
美化し、魅力を増し、容貌を変え、
または皮膚もしくは毛髪を健やかに保つために
身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で
使用されることが目的とされている物で、
人体に対する作用が緩和なものをいう」
と書かれています。
問題になった商品は「医薬部外品」なので
一般化粧品ではありません。
薬用化粧品も化粧品ではなく「医薬部外品」です。
この違いを消費者が理解する必要があることと、
販売者側も「予防効果が謳える」という目的だけで
商品開発をし、「医薬部外品」についての
消費者への説明義務を怠っていないだろうか?
という点について真摯に考える時がきたのではないでしょうか。。。
しかし・・・
私がもし、今の仕事をしていなかったとしたら、
世の女性と同じで、
効果の高い化粧品を探し求めていたかも・・・
植物療法に出会えたことに感謝です♪゜・*:.。. .。.:*・♪