今や日本人の3人に1人が脂肪肝という現状。
生活習慣病患者が増えたことが背景にあると言われています。
肥満になると脂肪肝のリスクがグッと上がることはご存知だろうか?
BMIが22前後の人で脂肪肝の人は8.5%、
22~25未満の人では31%、
25~27未満の人では52%、
27以上になるとなんと77%の人が
脂肪肝だというのです。
脂肪肝とは
人間の肝臓がフォアグラになった状態のこと。

 <共同通信社HPより>
ガチョウのフォアグラは美味ですが、
人間の肝臓はどうもいただけない。
肝臓には
1日に約2,160リットルもの血液が流れ込みます。
肝臓を構成する数千億個の幹細胞では
血液の様々な成分を集め、
代謝、解毒、胆汁の生成など、
生命維持に重要な働きをしています。
そのために肝臓は
ある「宿命」を背負ってしまっているのです。
それが酸素との関係です。
肝臓は血液によって運ばれる酸素を
大量に消費するため、
活性酸素が発生しやすい臓器でもあります。
そのため
肝細胞は他の臓器以上に酸化しやすいのです。
このようにして
肝臓の機能が低下すると、
全身の機能低下に繋がり、
やがて病気や老化を引き起こしてしまいます。
さらに
活性酸素を無毒化するSODをはじめとする酵素は、
40代に入る頃から減少する傾向にあります。
ただでさえ酸化しやすい肝臓が、
脂肪肝になったらどうなるのか???
活性酸素はさらに増加し、
肝臓の細胞に取り込まれた脂質が過酸化脂質に変貌。
動脈硬化が進行し、
全身の老化が急速に早まるのです。
では肝臓を活性酸素の害から守るにはどうしたらよいのか?
それには植物の力を借りて
「抗酸化」に努めるべし!
抗酸化作用によって
幹細胞の酸化を防ぎ、
全身の酸化つまり老化を予防しよう。
食品では
抗酸化ビタミンのA、C、E、
胡麻、緑茶、にんにく、ぶどう。。。などなど。
ハーブなら
ミルクシスル、ホーソンをはじめ、
フラボノイド類などのフェノール性化合物を含むものを。
また、
SODなど活性酸素除去酵素の構成材料でもある
タンパク質や亜鉛やセレン、マンガンなどもお忘れなく。
ところで私事ですが、
先週の月曜日に人間ドックへ行ってきました。
血圧、骨粗鬆症、肺機能、視力、眼圧など、
検査直後に結果が出るものには異常はなかったのですが、
血液検査がちょっと心配。。。
えらそーに肝臓について語った立場上、
「脂肪肝」だった日には目も当てられない。
あ~こんなことなら、
もっと抗酸化に努めておけばよかった。。。
と、毎年思うだけで実行力がイマイチ。
毎日ハーブティーを飲むことは欠かしませんが、
それだけでは足りない気がしてなりません。
今年は食生活の改善に力を入れてみようと思います。
ん?
去年も同じことを思っていたような?
検査直後にいつも反省し、
結果に異常がないとどこ吹く風。
喉元通れば・・・です。
治療よりも予防が肝腎。
おっと、これまた「肝」が登場。
やっぱりアンチエイジングの要は
肝臓をいたわることですね。