一週間ぶりの書き込みです。
最近、サロンのお客様によく、
「ハーブとサプリメント、どちらが私に向いてるかしら?」
と聞かれます。
このような質問ををされる方は、恐らく
”サプリメント”と”ハーブ”の違いがお解かりになってらっしゃらないのでは?
と思います。
そもそもサプリメントって何だと思いますか?
語源は英語のsupplement、日本語では「補足」とか「追加」という意味です。
供給するという意味の英語「supply」も関係してるのでは?と思います。
日常の食生活で不足しがちな栄養を「補う」ためのものがサプリメントではないでしょうか?
ではハーブは?
ん~、区別して説明するのって難しいですよね。
でも、私が思うに、ハーブはその日のコンディションに合わせて飲むものだと思うんです。
ハーブティーって、毎日毎日同じものを飲むよりも、
(もちろんそれでもいいんですヨ!)
その日感じた「自分」に合ったものを飲んだ方がリラックスできたり、
効いてるような気がします。
ハーブの利用目的に
「栄養素の補給」というのもありますが、
「日常の栄養不足を補う」サプリメントよりは、
「目的を持って飲む」という意識が強いように思います。
クライアントさんの話をよくよく聞いてみると、
「なんだか野菜不足のような気がして・・・」とのこと。
それならサプリメントですよね。
でも、その方は日ごろから毎日の食生活はきちんとバランスの取れたものをと気をつけてらっしゃるのに、
どうして野菜不足だと思うのかしら?
気づけば、毎日健康食品のコマーシャルだらけ。
どのコマーシャルも口を揃えて言っているのは、
「昔に比べて野菜の栄養は減っている」という決まり文句。
脅迫観念にかられて「何か摂らなきゃ」って思うのも無理はありません。
医薬品に比べて、サプリメントには効果効能を表示できないのに、
なぜ売れるのか・・・?
そのワケはこの”脅迫観念”にあるのかもしれませんね。

さて、今度は別のクライアントさんの話。
「これ以上老けたくないので、私に合ったもの何かない?」
「ハーブの方がいい?それともサプリ?」
ん~、これには私も口あんぐり。
詳細を伺うべくいくつかの質問をしてみました。
嗜好品のこと、
食事内容のこと、
睡眠や、お通じのことなど、あれこれ。
すると、煙草はスパスパ、お酒大好き、
食事は外食が多く、揚げ物大好き、おまけに便秘ぎみで・・・(>_<)
唯一救いなのが「よく眠れる」こと。毎日7時間ぐっすりで、
仕事がOFFの時は12時間くらい寝てるとか。
・・・ 何てアドバイスしよう・・・
説教めいてもいけないし・・・
ハーブやサプリの前にまず生活の改善では?と思いませんか?
というわけで、
ご本人さんには
”サプリやハーブで「足す」よりも、
今の生活で「良くない」と思うものを「引いて」みてください。”
と、やんわりお話してみました。
そうなんです。
健康や美は「足し算」ではなく、「引き算」なんです。
戦後間もない時代ならともかく、今は飽食極まりない時代。
「摂りすぎ」が健康や美の妨げになっているのでは?
まぁ、「摂りすぎ」なのは私もなんですけど(>_<)・・・反省・・・
不思議なことに先ほどのクライアントさんもそうですが、
「摂りすぎ」だということに気づいていらっしゃらない方の多いこと。
お酒はほどほどなら血行促進の助けになったりしていいかもしれません。
しかし毎日となると、生活習慣病の原因になりかねませんよね。
煙草は1本たりとて見逃すわけにはいきません。
煙草はどんな病気に対してもリスクファクターになりかねないからです。
でも嗜好品をやめさせるのは食事内容の改善よりも難しい。
「やめなさい」と言うのではなく、顔はあくまでも笑顔で、
いかに老化を促進しているかを説明し、クライアントさんの理解を求める・・・
アドバイスではだめなんです。理解を求めないと。ん~難しい。
クライアントさんからの質問は、
「ハーブとサプリ、どちらがいいかしら?」なのに、
毎回私の最終的な答えはそのどちらでもなく、
「引いてみてください」なのです。