最近、
昔の人の言ったことが心に沁みるようになってきた。
これが「年齢を重ねる」ということなのか。。。

私はここ数年、
TVの健康番組を観なくなった。
以前は生徒さんから質問があったときのために録画し、
「先日、△△の番組でやっていた内容で・・・」
という質問があったときのためだ。

観なくなった理由は、
あまりにも食品にフォーカスしすぎる内容だから。
「■■(食品名)を食べると〇〇に期待ができる」
「●●(病名)が予防できる」
食品名や病名を変えれば幾通りもの企画書が作れる。

では、
その食品を多く摂取すれば病気は予防できるのだろうか?

最近は食品ではなく「成分」に着目して
「◇◇には◆◆の働きがあることが確認されました。
 この成分は〇〇や●●などの食品に含まれています」と、
多少指向を変えた番組が出てきたらしい。
(生徒さんからの情報)

話題の中心を食品から成分に変えたところで私の疑問は同じである。

「その成分(食品)を多く撮れば病気は予防できるのだろうか?」

幸い、
このような情報番組のせいで健康被害に繋がることはなさそうだ。
なぜなら、
日本人は「飽き性」だから。

どんなに良いと言われている食品や成分であっても
摂り過ぎれば「毒」なのでは?
だって、
機能性が確認できている成分を高濃度に摂取したらそれはもはや「薬」同然。
摂取する量や頻度によっては、
食品だからといって決して安全とは限らない。

昭和の後半以降、
「飽食の時代」を過ごしている日本。
文明の進化に私たちの体の進化は追いついていない。
にもかかわらず、
満足に食べられなかった時代のままの体に、
どんな食品であろうとドカスカ入れてしまえば、
それは毒なのかもしれない。

生きるための営みですら健康リスクに繋がる時代。
一日に必要な栄養素を「カロリー量」ではなく、
「何からどれだけ摂取すれば良いのか」にシフトすることが大切。

「病気の原因の父親は誰かわからないが、
 母親は必ず誤った食事である」