今日は第2日曜日・・・
毎月恒例のエーザイさんの薬草観察会の日。
今日も昨日と同じ空模様かと思い込み、
朝はの~んびりしてしまいました。
そう、「雨だったら行くのやめよう」と高を括っていたのでした。
そしたら・・・なにがなにが!!!
すっかり雨は止み、遠くの空には青空が見えるではありませんか!
猛ダッシュで準備をして最寄の駅へGO!!
でもどう考えても遅刻なんです。。。。
江南駅からエーザイの薬草園までタクシーで片道2,200円くらい。
遅刻してまで行くにはもったいない・・・どうしよう・・・やめようか・・・
でも、空が私に訴えるんです。。。。「行きなさい」って。
20分くらい遅れるかなぁ。。。。
名鉄電車に乗り換えてもまだ心の中は躊躇の嵐。
ここまで来たのだからやっぱり行こう・・・と思えたのは江南駅に着いてから。
往生際が悪いったらありゃしない。
珍しく女性のタクシー運転手さん。
6月から通っていますが女性は初めて。
とても応対がやわらかで心地いい。
でも、今まで通ったことのない狭い道をあちこち曲がり・・・
「あれ?大丈夫かしら?ただでさえ遅刻なのに・・・」
な~んてドキドキしながらエーザイさんに到着。
「1960円です」
え?いつもより安い!!!
そういえば時間も早いような・・

裏道をよくご存知の方だったようです。疑って申し訳ない・・・
少し得した気分。。。。
ダッシュで館内に入ると???
なにやら草を持って皆さん工作してるみたい。

どうやら10時から今まで、「レモングラスでつくるバッタ」の講習会をやっていたようなんです。
そっと胸を撫で下ろしました。
良かった~。まだ始まってなかった~。
この講習会をやってくれていたお陰で薬草の解説を聞き逃さずにすみました。
今月の薬草は・・・
シオン
ツルドクダミ
ステビア
サフラン
サトウキビ
ヤーコン
ボタンボウフウ   でした。
シオンは生薬名が紫苑。
源氏物語にもその名が登場するくらいですから、
平安時代には既に栽培されていた植物なんですね。
薬草として日本に入ってきたのですが、花があまりにも美しいので、
観賞用として現在でも栽培が盛んなんだそうです。


これが紫苑。丈が2m以上ありましたよ。
園芸店に売られているものはもっと背が低いそうなんですが・・・
いつも薬草の解説をしてくださる方が、
この紫苑を1本抜いて私にくださいました。
「このまま植えておくと、こんなにりっぱになるよ」
ん~。我が家の庭にはちょっとキツイかも。
薬草園だからこの背丈でも育てられるのでしょうが、
一般家庭の庭だとどうなるんでしょうね~。
とりあえず言われたとおりに土に植えましたけど・・・?
来年になるのが怖い・・・
ツルドクダミというのはタデ科で、生薬名が「何首烏」と書いて「かしゅう」と読みます
一般の「どくだみ」はドクダミ科ですから、違う植物なんですね。

でも、私の目にはドクダミと区別がつかない・・・
ステビアはハーブでおなじみの甘味料。
砂糖の300倍の甘さがあります。
ステビアの主成分はジテルペン配糖体のステビオシドですが、
この成分は結晶化できないので、甘味料として販売されているのは液状とのこと。
ハーブ魔女の庭にもあり、今の季節は花を沢山つけています。

葉を1枚ハーブティーに入れるだけで十分です。2枚は甘すぎ。
お腹が緩むことがあるので、その点でも摂取量にはご注意を。
アヤメ科のサフランは多年草。
有毒植物のイヌサフランとお間違えなく。
園芸店ではイヌサフランを「コルチカム」という名前で売っているかも。
イヌ~という名前のついてるものは、
このサフランのように、サフランににているけれど、サフランほど役に立たないものに
この「イヌ」というのをつけるのだそうです。
「サフラン」はメディカルハーブでも通経作用があると習います。
妊婦不可のハーブです。
エーザイさんのお話では、サフランの通経作用は非常に強いのだそうです。
イネ科のサトウキビはインド原産の植物。
日本の冬を越えられないので、沖縄以外で育てるのは難しいのだそうです。

一人にひとつくださいました。
サトウキビは根元が茶色で細く、上に伸びるほど緑色で太い。
皆んなは好んで緑色の太いところをもらってました。
以前、NHKでサトウキビは根元が甘いと言っていたのを思い出し、
茶色のをピックアップ。
家に戻って歯でがりがりと外の皮を剥していたらあごと歯がくたびれました。



この節のそばに出ている芽が、来年太くなるそうです。
今日頂いたのをそのまま植えてもダメみたい。
まぁそれ以前に沖縄じゃないから越冬しないか・・・
次はキク科のヤーコン。アンデス原産の多年草。
インカ帝国の時代から栽培されてたというから驚きです。
日本にはニュージーランド経由で輸入されたとか。
主成分はフラクオリゴ糖、ポリフェノール。

見た目はイモそのもの。しかしデンプン質は殆ど含まれていないそうです。
フラクオリゴ糖が含まれているのだから、さぞかし甘くて美味しいのかと思いきや、
掘りたてのヤーコンを食べても味がなく美味しくないそうですよ。
掘って土をつけたまま2~3週間放置すると甘くなるのだとか。
このフラクオリゴ糖が加水分解されて初めて甘味を呈するのだそうです。
しかしヤーコンの主成分は塊根より茎や葉のほうが多いので、
乾燥させてお茶にして飲むと、便秘、脂質異常症の改善、
動脈硬化、抗老化、抗ガン作用・・・
そしてインスリンに負担をかけずに血糖値を抑える効果も!!!
塊根はてんぷらにすると美味しそう。。。。
ボタンボウフウはセリ科の多年草。
江戸時代には根をチョウセンニンジンのかわりり使用していたそうです。
喘息、肝臓・腎臓病、高血圧、リウマチなど万病に良いとされ、
この草を一株食べると1日長生きすると言われたことから、
沖縄では「長命草(チョーミグサ)」と呼ばれています。

天の声に導かれるようにして行ってきた今回の薬草観察会。
帰りのタクシーさんもいい人で、
メーターが1960円になったところで
「ここでメーター止めますね」と言ってくださいました。
江南駅よりずっと前にもかかわらず・・・
「ツイてる!!!」心の中で思わず叫んじゃいました。
空が語りかけたあの声・・・あれはまさしく天の声だったに違いありません
お知らせ:エーザイさんの薬草観察会は、今年は11月で終了です。
     来年は4月から。日程が変わって、12月を除く4月から
     3月の第2土曜日になります。(現在の植物勉強会と
  
     統合します)